入院生活が長引くと、どうしても体を動かす機会が減ってしまいます。
ベッドで過ごす時間が多くなれば、筋力は落ち、体力も低下していきます。だからこそ、「入院中に体を動かすことが大切」なので、これは看護師さんたちからも言われていました。
退院後の生活を見据えても、筋力を落とさないことは大事なことです。
しかし、当たり前のことと言われれば当たり前なのですが、
今振り返ると「やりすぎには注意が必要だった」と実感します。
運動しすぎてしまった日々
私が最初に受けた治療は「寛解導入療法」と呼ばれるものでした。
ただ、この治療期間中、私は、かなりの運動量をこなしていました。
朝・昼・夜にそれぞれエアロバイクを漕ぎ、病棟内をウォーキングし、さらに病室ではスクワットやベットでの腹筋などの筋トレまで追加。
けれども、治療中の身体は薬の影響で、骨髄抑制になり免疫自体が落ちている状態にあります。
ですから、本来なら「温存すべきエネルギー」というのは極めて重要になるはずです。
そして結局、1回目の寛解導入療法は、この治療が目指す「血液学的完全寛解」というゴールに届きませんでした。私の白血病の型である「M2:急性骨髄性白血病分化型」は、化学療法の感受性が高いタイプでしたが、ゴールに届きませんでした。原因は、わかりませんし、それも一つではないと思いますが、当時の私の“やりすぎ”が影響していた可能性も一つあるのでは、と今になって思います。
適度な運動が心と体を支える
だからこそ、闘病中の運動において大切なのは「無理のない範囲で続けること」です。
軽いストレッチや病棟を少し歩くだけでも、血流が良くなり、気分転換にもなります。ほんの数分でも体を動かすことが、回復に向かう心の支えになるのです。
「やらなければ衰えてしまう」という不安に駆られる気持ちはよくわかります。でも、治療中の体は普段以上にデリケート。やりすぎてしまうと免疫力を下げ、かえって治療の妨げになることもあります。
自分の体の声を聞くこと
闘病を通して学んだのは、「体の声をよく聞く」ということでした。
少しでも疲れを感じたら休む。動けるときに動き、無理なときには潔く休む。それが、結果的に長い治療を乗り越える力につながるのだと思います。
運動は、敵にも味方にもなりえます。
やりすぎず、やらなさすぎず、そのちょうどいいバランスを探ることが、闘病生活を前に進める大切なヒントになるのかもしれません。
コメント