白血病は血液のがんであり、手術では治療できません。治療法としては、主に抗がん剤治療と骨髄移植があります。このため、治療にかかる時間は通常、早くても半年、長くて1年ほどという長期間にわたります。治療は1クールごとに行われ、1クールの期間はだいたい1ヶ月程度です。
治療の流れとして、最初のクールで抗がん剤を投与していき、白血球数が回復し始めると、無菌病棟の外に出られる状態になります。白血球の回復が確認できた段階で、次のクールに向けて、外泊や一時退院が許されることがあります。このタイミングで家に帰ることができるというのは、身体的・精神的にとても大きな支えになります。
一見、治療が完全に終わらないままで退院するのは不安に感じるかもしれませんが、治療と治療の合間にリフレッシュすることは非常に重要です。抗がん剤は体に大きな負担をかけるため、体を休ませることも治療の一環です。ですから、一時退院や外泊を利用して、しっかりと自宅で休養を取ることが、回復を早めるために必要なことだと感じます。
私も、最初の寛解導入療法が不合格となり、結果的に治療が続くことになったのですが、白血球数が回復したため、主治医から一時退院の許可が出ました。その時、私はすぐに退院し、限られた日数の中で自宅でリフレッシュしました。自宅に帰ると、久しぶりに食べたいものを食べ、リラックスすることができました。
もちろん、「また病院に戻るのか」「治療はまだ続くんだな」と思いがちになると思いますが、一時退院中は治療のことをあまり考えないように心掛けました。この時間をリフレッシュのために使い、治療に向けて再び気持ちを整えるために大切に過ごすことが、私にとっては心身の回復に繋がったと思っています。
治療中は、どうしても治療のことばかり考えてしまいますが、そういった中でもリフレッシュする時間を確保することで、心が軽くなり、次に進むための力を得ることができると実感しました。治療の合間にしっかり休養し、無理せずリラックスできる時間を持つことが、治療を乗り越えるためにとても大切だと思います。
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