Medicanvas(メディキャンバス)さんのサービス「よりそい」について
このブログでは、これまで自分自身の闘病を通じて感じたこと、医療との向き合い方、心の揺れなどを書いてきました。
今日は少し毛色が違いますが、今、お仕事をご一緒させていただいているMedicanvas(メディキャンバス)さんが制作した、AIが診察内容を記録・要約するサービス「よりそい」について紹介させていただきます。
闘病の中で多くの人がぶつかる「診察の現実」
闘病中、あるいは家族の通院に付き添っていると、
・医師の説明が頭に入らない
・専門用語が多く、後から思い出せない
・家に帰ってから「何て言われたんだっけ?」となる
・家族にうまく説明できず、認識がズレる
こうした場面に、心当たりのある方は多いと思います。
診察の場では、短い時間の中で多くの情報が伝えられます。
体調や不安、緊張の影響もあり、その場ですべてを覚えきるのは難しいことも多いと、これまで感じてきました。
「よりそい」は、診察を“後から振り返れる”ようにするサービス
「よりそい」は、
・診察中の会話を、医療従事者の許可を得たうえで記録し
・AIが内容を整理・要約し
・後から見返したり、家族と共有したりできる
という、患者側の理解を支えるためのサービスです。
診断や治療を行うものではなく、あくまで 「診察の内容を忘れず、整理し、共有しやすくする」 ことに特化しています。
なぜこのサービスが生まれたのか
Medicanvasさんの代表が、このサービスを考えるきっかけになったのは、高齢のご自身の親御さんの通院でした。
親御さんが一人で病院を受診した際、
医師から説明を受けても、その内容を十分に理解できていなかったり、薬について説明されても、あとから思い出せなかったりすることがあったそうです。
病院から帰宅した後に「今日はどんな話だったの?」と聞いても、返ってくるのは、うろ覚えの説明や断片的な記憶。
「大丈夫」とは言うものの、実際に何をどう説明されたのかが分からず、家族として不安を感じる場面が何度もあったといいます。
そこで、
「診察の場で医師が話した内容をそのまま記録として残し、さらにAIが内容を整理し、分かりやすく要約してくれるそんな仕組み」があれば、患者本人にとっても、家族にとっても、もっと安心して医療と向き合えるのではないか。
この思いから生まれたのが
診察内容をAIで文字起こし・要約するサービス「よりそい」です。
高齢の家族、離れて暮らす家族にも
「よりそい」は、
・高齢の親の通院内容を家族が把握したいとき
・子どもの診察でメモを取る余裕がないとき
・離れて暮らす家族が医療情報を共有したいとき
こうした場面を想定して設計されています。
特に
「親は病院に行っているけど、子どもは同席できない」
という家庭が増えている今、こうした仕組みの必要性は今後さらに高まると感じています。
病院と患者が“対立しない”ためのサービスであってほしい
個人的に大切だと思っているのは、
「よりそい」は医療者を監視するものでも、評価するものでもない、という点です。
むしろ、
・医療者の説明を正しく伝える
・誤解を減らす
・患者と家族の理解を助ける
医療者と患者の“間”をつなぐ存在であってほしい。
その意味で、このサービス名「よりそい」は、とても象徴的だと感じています。
闘病や通院の現場で感じてきた「しんどさ」や「もどかしさ」に、真剣に向き合って作られた取り組みだと感じたため、今回こうしてご紹介させていただきました。
「よりそい」は、病気を治すものではありません。
でも、闘病や通院に伴う“情報の不安”を、少し軽くする存在にはなり得る。
そう思っています。
今後、医療とテクノロジーがどうつながっていくのか。
その一例として、心に留めてもらえたら嬉しいです。
※本記事は、筆者がMedicanvas様とお仕事をする立場から、サービスの背景や考え方を紹介したものです。
※医療行為や診断を代替するものではありません。
※サービス利用にあたっては、医療機関・医療従事者の許可が必要です。



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