闘病者の心をつなぐ場─共感と希望を育む「うちあけ」サービス

コトバ

闘病生活の中で、私が強く感じたことの一つに「情報の力」があります。
病気のこと、副作用のこと、治療中の過ごし方──。調べれば調べるほど、知らなかったことが見えてきて、自分の治療への向き合い方が少しずつ前向きに変わっていったのを覚えています。

そして、それは患者本人だけでなく、支える側の家族にとっても同じことだと思います。
家族もまた、不安の中でできる限りの情報を集め、どうすれば少しでも本人を支えられるのか、何が正しい選択なのかを考え続けています。だからこそ、「信頼できる経験談」や「同じ境遇の人の言葉」は何よりの支えになります。

私が闘病していた2014年当時は、まだSNSが今ほど活発ではありませんでした。
InstagramもTwitter(現X)も、今ほど情報が整理されていなくて、私が頼りにしていたのはブログでした。
同じ病名の人の体験を読みながら、
「この人も同じような副作用を乗り越えたんだ」
「こういう工夫で気持ちを保っているんだ」
といった具体的な情報に勇気をもらったものです。

中には、コメント欄やメールでやりとりするようになった方もいて、見ず知らずの人なのに、なぜか深い共感と絆を感じていました。
それくらい、「同じ経験をした人の言葉」には特別な力があるんですよね。

そして今の時代、X(旧Twitter)やInstagramなど、情報を発信・共有できる場は格段に増えました。
けれども、情報が多すぎて、どれが本当に役立つのか分からなくなってしまうという声も少なくありません。
そんな中で、私が最近とても良いなと感じているのが、**株式会社メディキャンバスさんが運営する「うちあけ」というサービスです。
実は私自身も、この取り組みに関わらせていただいています。

💬 「うちあけ」とは?

「うちあけ」は、病気や健康の悩みを抱える患者さんが、自分の体験を安心して共有できるコミュニティサービスです。
同じ病気を経験した人、あるいは家族として支えた人が、自分の気持ちや体験を投稿し、それを見た人が共感したり、励まし合ったりすることができます。

ここで交わされる言葉は、
「自分もこんな気持ちになった」
「その気持ち、すごく分かります」
といった、本音の“うちあけ”。
だからこそ、読むだけでも心が温まるし、「自分はひとりじゃない」と思えるんです。

「うちあけ」は、特段登録せずに読むことができます。
まずは気軽に読んでみて、「あ、自分と似た気持ちの人がいるな」と感じるだけでも十分です。
そしてもし、「自分の経験も誰かの支えになれば」と思ったら、アカウント登録をして、自分の“うちあけ”を投稿してみてください。もちろん登録も無料です。

➡ うちあけ公式サイトはこちら

闘病は、どうしても孤独を感じやすいものです。
でも、「誰かに話してもいい」「共感してくれる人がいる」──
そう思えるだけで、心はずっと軽くなります。
「うちあけ」は、そんな小さな勇気が、誰かの希望に変わっていく場所です。

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