私が白血病の治療で使用した抗がん剤は、イダマイシン(イダルビシン)とキロサイド(シタラビン)の2種類です。白血病の型によって治療内容は異なりますが、基本的にこの2種類の薬が用いられることが多いと思います。特にイダマイシンは、その色からして「これが体に入るのか」と驚くほど強い印象を与えます。赤色をした液体が点滴で体内に注入されていくのを見て、初めての時はかなり怖い気持ちになったことを今でも鮮明に覚えています。
抗がん剤は、見た目だけでなく、その副作用も強烈です。吐き気、脱毛、食欲不振など、身体に与える影響が大きく、最初はそれらの症状が怖いものであるというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。私もその一人でした。特に、吐き気が強く出ることを考えると、その治療を始めることへの不安や恐怖が何度も心をよぎると思います。
でも、そんな不安を少しでも軽減するために、私はある方法を取り入れていました。それは、「抗がん剤は治療の一部であり、私を治すために使われている」という視点を強く持つことです。最初は、「抗がん剤=怖いもの」というイメージが一般的にも強かったですが、自分でもかなりネットで抗がん剤のことを調べて、実態を知ることによって、抗がん剤は、私の身体からがん細胞を取り除くために必要な薬であり、治療の一環として重要な役割を果たしているということを強く意識するようにしました。
もちろん、副作用があるのは事実ですが、それは薬ががん細胞を攻撃するために身体に働きかけている証でもあります。例えば、吐き気は必ず出るという説明を受けて、抗がん剤前に吐き気止めを投与される以外に、点滴後にも自分で水分を十分に摂取するように心掛けました。また、体調が少しでも楽に感じられる方法を調べ、できる限り自分でできる対策を取りました。
薬に対する不安や恐怖を抱くことは自然なことですが、その不安を少しでも和らげるためには、「自分を守ってくれる薬である」という意識を強く持つことが大切だと感じています。治療が進む中で、抗がん剤がどれだけ自分にとって必要なものであり、がんと戦うための力であるかを感じる瞬間が多くありました。
抗がん剤の副作用を感じることは辛いですが、それでも私は、抗がん剤が白血病を撃退してくれる“回復への架け橋”であることを信じていました。そして、その信念を持つことで、心の中に少しでも安定感と勇気をもたらすことができました。
がんと向き合う中で、マイナスの側面に目を向けるのではなく、その薬が持っている「治す力」に目を向けることが、私にとっては大きな支えとなったのです。治療を続けていく中で、少しずつでも前向きに治療に取り組む力が湧いてきました。
もしもあなたが抗がん剤治療を受けているなら、ぜひその薬があなたを治すための力強いサポーターであると意識し、心の中で支えてくれる存在にしてほしいと思います。
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