【白血病や癌】悩んだ治療先の選択─セカンドオピニオンの末にたどり着いた場所

コトバ

白血病の前兆が現れ始めたのは実際に入院した2カ月前。
入院する直前には、すでに体調はかなり悪化していて、体の重さや倦怠感、熱も続いていたのを覚えています。

そんな中、ある晩に高熱が出て、私は地元の「夜間救急医療センター」を受診しました。
ここは、地域の医師たちが交代制で担当する、夜間や急病のための窓口です。
普段なら、症状を聞いて解熱剤を処方されて帰される程度。

でも、あの日はたまたま“月に一度だけ”という大学病院の先生が当番の日。
この偶然が、のちに私の命を救うことになるとは、当時の私はまったく想像していませんでした。

その先生は、私の症状を丁寧に聞き、すぐに通常の風邪やウイルス性疾患ではないと判断。
即座に血液検査を行い、検査データから重い血液疾患の可能性を疑ってくれました。

当時の出来事は、こちらのブログに記録しています:
🔗 白血病の前兆と診断の瞬間

このように、適切な判断と早期対応をしていただいた大学病院に対しては、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
まさに、“命を繋いでもらった”場所でした。

けれど、その後に控える本格的な治療の選択について、私は大きく悩むことになります。

私の地域にはもう一つ、県立のがんセンターがあります。
そこは、がん専門の治療機関で、白血病に関しても無菌病棟が完備されており、
感染症へのリスクが高い血液がんの患者にとって非常に整った環境です。

実際に、このがんセンターで治療を受けて白血病を克服した友人もいたため、
「ガンセンターの方がいいのではないか?」という思いが頭をよぎり始めました。

──でも、一方で、命を救ってくれた大学病院への信頼もある。
このまま継続して診てもらう方が安心では?という思いも、当然ありました。

どちらの病院も素晴らしく、簡単には決められませんでした。
だからこそ私は、ひとりで悩みすぎず、信頼できる人たちに何度も相談しながら、時間をかけて比較し、整理することにしました。

医療体制、病棟の設備、専門性、感染症対策、医師や看護師の対応、患者の声──
できる限りの情報を集め、それを一つひとつ冷静に見比べる中で、
最終的には「がんセンターで治療を受ける」という決断を下しました。

決め手は、やはり「治療環境」と「友人が20歳の頃にこのがんセンターで白血病を治癒したことがあったから」

ちょうど病室の空きが出たタイミングだったこともあり、無事に転院が叶いました。

思い返せば、あの時の私は不安と迷いの真っ只中にいました。
命を預ける場所を選ぶというのは、本当に重く、責任を感じる決断です。
「この判断が正しかったのか」と、自問自答した夜もありました。

でも、いま振り返ってみても、私はあの時の自分の決断に後悔はありません。
そして何より、相談に乗ってくれた人たちの存在があったからこそ、
私は迷いを乗り越え、最善の道を選ぶことができたのだと思います。

どの病院が正しい、どちらが優れているということではなく、
“自分が安心して命を託せる場所”を選ぶことの大切さを、私は強く感じました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました